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【風景印お便り】温泉めぐりの旅先から

2021.04.18
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千葉県にお住まいのMさんからハガキが届きました。
いつもありがとうございます!

「4日間、日帰り温泉旅行です」

と書かれたハガキには、表裏合わせて5つもの風景印が!
どうやらおとずれた先々で集印して、最後の押印局から郵送してくださったもよう。

風景印ハガキ

「これは満腹になりますね〜♪」と上機嫌で印ひとつひとつを眺めていたら、「おや?」。

押印局が…
・1日目 岩手県
・2日目 神奈川県
・3日目 新潟県
・4日目 長野県

日帰りってことは、出向いて千葉に戻って、また次の日違う場所へ出向いて、を4日間繰り返したってこと?
…これは修行? 新しい形の湯治スタイル???

人生の大先輩ですが、私よりはるかにお元気です!
せめてMさんの旅行経路をともに楽しませてもらおうではないかと、フカボリしてみました。

1日目 岩手県花巻市 
花巻温泉郵便局風景印

岩手県花巻市 花巻温泉郵便局風景印
  • 意匠:釜渕の滝、鹿踊り、花巻温泉街の風景
  • 参照:花巻温泉HP

日本を代表する童話作家、宮沢賢治ゆかりの地で有名な花巻。
花巻温泉HPを見ると、絵柄に関連することがすべて掲載されていました。
「釜淵の滝」については観光案内ページに、以下のとおり掲載されています。

花巻温泉を流れる台川にある滝です。
高さ8.5m、幅30mの大きな岩の上を清流が幾筋にも分かれ、滝壺に落ちていくさまは爽快です。
釜淵の滝周辺の森林は1周20分ほどの遊歩道になっており、木漏れ日のなかを歩ける手ごろな散策コースです。

「鹿踊り(ししおどり)」については館内案内「おまつり広場」に写真が掲載されています。岩手県の無形民俗文化財に指定されており、地域の平安と悪霊の退散を祈願する舞として継承されている伝統芸能。毎年9月中旬に行われる「花巻まつり」では、県内の約30団体が一堂に会し、それぞれに伝わる鹿踊を披露されるそうです。
これはぜひ見てみたい! 花巻に行くなら9月ですね。

2日目 神奈川県足柄下郡湯河原町 
湯河原温泉郵便局風景印

神奈川県足柄下郡湯河原町 湯河原温泉郵便局風景印
  • 意匠:モミジと椿に彩られた湯河原温泉の風景、竹内栖鳳の筆塚、やっさ踊り。外枠は椿をイメージ
  • 参照:湯河原温泉公式観光サイト

まず「やっさ踊り」の絵柄、すごくカワイイですね。思わず笑ってしまいます。
着物に「やっさ」と文字が描かれているところも好感が持てます。

毎年8月に湯河原温泉で開催される「やっさまつり」で、「やっさ、もっさ」のかけ声とともに踊り歩くそうです。土肥郷(湯河原)の領主「土肥次郎實平(どひのじろうさねひら)」が、領民の人身安定のために始めた「實平踊り」が起源だと言われています。

「竹内栖鳳(たけうちせいほう)」については「文学の香りただよう湯河原温泉」ページに記載が。数多くの文化人に愛された湯河原温泉ですが、日本画の大家もお気に入りだったようです。
筆塚は保善院に建立され、画伯が愛用した筆が収められています。

モミジを頭上に、湯に浮かぶ椿の花。温泉の風景、いいですね。
ちなみにこちら、味わい深い絵だなと思って開印時期を調べてみたら昭和50年でした。

3日目 新潟県新発田市 
月岡温泉郵便局風景印

新潟県新発田市 月岡温泉郵便局風景印

「月岡」という美しい地名、山を背景に湯煙が上がる情景。
期待するなと言うのは無理な話で、観光協会のサイトを見て一言、
「行きたーい!!!」\(^0^)/

なんて素晴らしい温泉郷でしょうか。
水がきれいで、おのずと食べ物やお酒が美味しいだろうことも伺い知れます。

「市島邸(いちしまてい)」は大地主「市島家」の屋敷です。
その規模たるや、600余坪を有する風格ある大邸宅、水池を配した8000余坪の広大な回遊式庭園を保有。
言葉通りのケタ違い…。新潟県文化財に指定されています。
こちらも月岡温泉をおとずれた時は必見ですね。

4日目 長野県下高井郡 
野沢温泉郵便局風景印

長野県下高井郡 野沢温泉郵便局風景印

印を見た瞬間、思ったことは「ウソでしょ?」。
温泉地だというのに、温泉関連の絵柄がまったく入っていません。
オフィシャルサイトを見れば、やっぱりとてもステキな温泉地。
でも温泉の絵柄がまったく入っていません。

攻めている…! この郵便局は攻めています。
「鳩車」が気になって仕方がない。

そんなわけで早速「鳩車」から。おもちゃでした! アケビのツルで編まれたおもちゃです!

これはかつて一大ブームを起こした玩具だそうです。
長野市で開かれた長野産業文化博覧会に、現在の鳩車の形を作った河野平作さんという方がプロトタイプを出品。
それが博覧会を訪れた皇太子妃(現在の上皇后陛下)の目にとまり、献上されました。
そして皇太子妃が鳩車で遊ぶ様子がテレビで放送されるや、爆発的な人気となった経緯があります。

でも古い感じはなく、現代でもすごくかわいい。玄関に飾りたくなります。
鳩車をつくる職人さんは少なくなったそうですが、それでも注文すれば作っていただけるようです。
私もお取り寄せしようかな?

おぼろ月夜の館[斑山文庫]は、「春が来た」「故郷」「朧月夜」などの作詞で有名な、高野辰之博士をたたえた記念館です。
野沢温泉に対雲山荘という別荘をお持ちだったことが縁となり、館と菜の花広場が整備されました。
喫茶室もあるそうなので、ゆっくり「朧月夜」を聞きながらひとときを過ごす、そんな旅をしてみたいですね。

有名な長野のお土産「野沢菜漬け」。
漬物を描くのではなく、その花を風景印に採用。
やはりこの絵柄を考案した局長さんにいつかインタビューをしてみたいです、私は。

4日目 長野県飯山市 
飯山郵便局風景印

長野県飯山市 飯山郵便局風景印

旅の最後、Mさんはこの郵便局から発送してくださっています。
野沢温泉からほど近いので、帰途で立ち寄ってくださったのでしょう。

長野県の北に位置する飯山市。飯山駅には北陸新幹線も停まるとのことで、結構都心から行きやすい街です。
飯山城は上杉謙信が信濃侵攻の戦略拠点として築いた城。
現在は門や土塁、石垣が復元され、公園として市民の方の憩いの場所となっています。
正受庵は臨済宗の再興者、道鏡慧端(どうきょう えたん)が終生を過ごした庵。禅道場としても有名だそうです。
昭和35年に長野県の県史跡、また「全国古寺名刹百選」にも選ばれています。
豪雪地帯の飯山市は、冬のレジャーも充実! スキーリフトはそれを表してるんですね。

    

はー、いいですなあ温泉。私の将来の夢は「温泉地での田舎暮らし」です。
とりあえず今夜の入浴剤は「バスクリン日本の名湯シリーズ」から、登別の湯にしようと思います。